2020.12.15更新
保育園が増えても保育士が集まらないことで新しい保育園が開園できなかったり、ギリギリの人数で保育をしているという話をよく聞きます。
しかし、なぜ保育士がここまで人手不足かというと仕事内容に賃金が見合ってないというのが大きな理由です。
どんなにやりがいのある仕事でも、生活が成り立たない給料で働いていては意味がないと思います。
保育士の給料は一般企業の平均より約10万円少ないと言われていますが、もし保育士の給料が一般企業と同じ水準まで上がればこの問題はすぐに解決すると思います。
保育士もお金と生活のために働いている
保育士にボランティア精神を求めるのは良くない
世間がボランティア的な考えを保育士に期待しているのも事実です。
しかし、保育士は聖職ではありません。
このような考えが浸透しているので、保育士は労働の対価はきちんと頂くという意識が削がれてしまっていると思います。
そして、実際に保育士が最低限の生活しかできない状態になっていても世間は見ないふりをします。
また、仕事にプライドを持っている保育士も多くので、保育士の給料が低いと認めたくない人達もいます。
そういう人達は、「私たちよりもっと給料が低い人達がいる。」「この給料でも節約すれば生活できる。」「それより、もっと保育をきちんとやらないと。」などと言います。
しかし、こういった意識があるといつまでたっても保育士の給料は上がらないと思います。
確かに今は生活できているかもしれませんが、万が一大きなお金が必要になった場合や将来のことなど考えていない人達の言葉なので真に受けないほうがいいです。
また、保育士にボランティアの精神を強要して国から支給されている委託費を保育士の給料に回さない保育園もあります。
そういった保育園は避けなければなりません。

お金のために働くということは悪いことではない
お金のために働くことはまったく悪いことではないです。
大半の人は金のために働いていますし、お金は命をつなぐものです。
保育士は、若い人が多いのでお金のことをあまり考えていなかったり、考えるのが不謹慎だと思う人もいるようです。
ですから保育士はもっとお金のことを考えたり、お金に貪欲になってもいいのではないかと思います。
そのような感覚を持っている職員が増えていけば、保育士の待遇も変わっていくかもしれません。
福祉や医療の仕事は、ボランティア精神が先に立ち、賃金のことは後回しという考え方が多いのですが、本当におかしいと思います。
転職や副業も考えてみる
転職を考えてみる
転職回数は少ない方がいいと言われますが、保育士はあまり転職回数を気にしないほうがいいと思います。
保育の職場は、待遇面や職場の環境面で良い職場が少ないからです。
私は、30代で結婚してから保育士の資格を取得し、子育てをしながら40代半ばまでに保育の仕事を4回転職しました。
どれも正社員ではありませんが、転職回数はたいした問題ではなかったです。
転職回数が気になるようなら派遣で働くのもありだと思います。
派遣で働く場合は、保育士専門の転職サイトに登録することになります。
転職サイトによっては、派遣を扱っていない場合もあります。
派遣を扱っている保育士転職サイトでおすすめなのは「ほいく畑」です。
ほいく畑

ほいく畑は厚生労働大臣認可の保育士就職支援センターで、関東と関西に求人が多いですが全国にも展開しています。
ほいく畑がおすすめな方
拠点となる支社 | 北海道、大阪、南大阪、神戸、京都、東京、横浜、さいたま千葉、静岡、名古屋、福岡、広島、水戸、北九州、宇都宮、豊橋、高崎の18か所 |
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- 非公開求人も含めて全国に4,000件以上の求人がある
- 派遣の求人が多い
- 無資格の方OKの求人がある
- ブランクあり、未経験OKの求人が多い
- 全国18か所に拠点がある(北海道、大阪、南大阪、神戸、京都、東京、横浜、さいたま、千葉、静岡、名古屋、福岡、広島、水戸、北九州、宇都宮、豊橋、高崎)
- 毎月5のつく日に給料の週払い制度がある
- 無料で保育セミナーが受けられる
転職サイトを使うと、給料や残業のことなど自分では聞きづらい情報もコンサルタントに聞いてもらうことができます。
記事の前のほうに書いた、国から保育園に支給されている委託費が保育士の人件費に適切に使っているかどうかもコンサルタントに聞いてもらったほうがいいです。

副業を考えてみる
私はベビーシッターの仕事をしているのですが、保育士をしている人にはとてもやりやすい副業だと思います。
実際に私が働いているベビーシッター会社では、派遣保育士として働きながら副業でベビーシッターをしている人もいます。
ベビーシッターの平均時給は1500円くらいです。
保育士の処遇改善について
保育士のための処遇改善対策はありますが、保育士は離職率が高いので規定の経験年数に達していない方も多く、支給対象にならない方もいます。
また、経験年数が条件に達していても加算金がもらえる人ともらえない人がいます。
なぜなら、加算金は保育園にまとまって支給され、支給対象者を決めるのは保育園側だからです。
保育士個人に支給されないので保育園側から選ばれないともらえません。
処遇改善加算金の恩恵を受けられる人が限られているのが問題です。

終わりに
最近では女性の貧困がよく話題になりますが、正直に言って保育士の給料は貧困と紙一重だと思います。
保育士がお金の話をすると世間では好ましくないと思われるかもしれませんが、このような風潮は良くないです。
保育をビジネスと考えている株式会社の保育園がたくさんありますが、保育士にはビジネスではなくボランティア精神を求めるという矛盾した考えで運営しています。
保育士にも生活と将来がありますので、お金のために働くという考えはまったく悪いことではないと思います。