保育園の問題点

保育園の委託費の弾力化問題

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言で臨時休園したり、預かる子どもをエッセンシャルワーカーのお子さんにだけにしている認可の保育園がありました。

エッセンシャルワーカーとは

医師や看護師などの医療従事者や保健所、厚生労働省や各自治体で病床の確保に努める人たち

 加えて、私たちが続ける三密を避ける生活を支える人たち。

 「テレワーク」で職場から離れて働くことを余儀なくされ、頼りがちな宅配便やデリバリー・サービス

 それを配達をする人

 公共バスを運転する人

 駅のエスカレーターの手すりを拭いてくれる人

 公共トイレを掃除してくれる人

 スーパーやコンビニでレジを打つ人

出典 ”エッセンシャル・ワーカー”の新型コロナでの死を他人事にしないために
   水島宏明 | 上智大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター

そして、預かる子どもの人数が減ったことにより保育士の給料を減らしたり、強制的に有休を使わせている園もあったようです。

しかし、そのような認可保育園は実はとてもおかしなことをやっているのです。

なぜなら、保育士の人件費は国から委託費として出ているので保育園の利用者の増減に左右されないはずだからです。

ここでは、コロナで給料を減らす認可保育園と委託費の弾力化問題について書きました。

コロナで保育士の給料を減らす認可保育園はおかしい

新型コロナウィルスによって保育園からの賃金の搾取が明らかになった

認可保育園には、国から運営費として以下の3つの委託費が毎月支給されています。

委託費には

①人件費

②事業費

③管理費

の3つがあります。

保育士の給料はこの中の人件費から支払われています。

そして、この委託費は保育園が休園や登園する子どもの数が減っても変わらないです。

しかし、実際は保育士の給料を減らしたり、ほとんど強制的に有休を使わせている保育園があるのです。

なぜなのでしょうか?

これは、2000年から始まった委託費の弾力運用が深く関わっています。

もともとこの3つの費用は、人件費、事業費、管理費がそれぞれ別々に管理された費用として運用されていました。

2000年以前 2000年~現在
人件費 給料など 3つの費用が相互利用できるようになった
事業費 給食費や日々の保育に必要な材料を購入したりするためのもの
管理費 職員の福利厚生費や土地建物の賃借料など

2000年以降、委託費の弾力運用によって規制緩和され、3つの費用が相互利用ができるようになりました。

その結果、人件費に資金を回す割合を減らした園も多く、これはコロナが流行する以前から保育士の低賃金の原因となっています。

また、相互利用だけでなく系列の園や、新規の園を建てるための資金などにも利用できるようになりました。

保育士の人件費を減らして、新規の園を建てるなど利益を上げることに費用を回せるようになりブラック保育園が増えるかたちになってしまったのです。

コロナで税金を「着服」する保育園が続出もはや「休園ビジネス」?

出典 今野晴貴 NPO法人POSSE代表 雇用・労働政策研究者

コロナで給料を減らす保育園からは早めに退職したほうがいい

上記のような保育園に勤めている方もたくさんいますが、実際に働いてみないと実態が分からないことがほとんどです。

しかし、このような不正なことをしている保育園で働き続けても先は見えていますし、働いていて苦しいと思います。

このような保育園は早めに退職したほうが自分のためだと思います。

保育園はそういった問題を抱えている職場が非常に多いのです。

終わりに

このような問題を抱えたままにしていると、保育士のモチベーションが下がり、問題の多い保育園が増えてしまうかもしれません。

もちろん子どもを預かる職業なのにこのままでいいはずはありません。

問題を抱えている園を利用する保護者は、子どもを預けることに不安を覚えると思います。

このような根本的な問題を解決することは、利用者も安心感につながり、保育士不足の解消になると思います。

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