保育士不足が続く中、最近はベビーシッターの需要が伸びています。
ベビーシッターは資格がなくてもできる仕事で、職業の選択肢の一つになりつつあります。
そして、利用者側も以前よりベビーシッターに抵抗を感じる方が減ってきているようです。
ベビーシッターには、シッター会社から利用者宅に派遣される派遣型と、利用者とシッターが直接やり取りをして利用者宅に訪問するマッチング型があります。
ベビーシッターは、子どものお世話をするだけでなく、英語、プログラミング、ダンスなどの依頼もあります。
このため、保育業界に関わってきた方以外に、様々な経験をしてきた方が重宝されることがあります。
そのため、他の業種で活躍されている方が副業として働いている場合もあります。
ベビーシッターはこれからますます注目され、認知度も広まっていく仕事だと思います。
キッズラインのマッチング型のベビーシッターとして働き始めてから3年が過ぎましたが、体力がなく、口数が少ない私にとっては合っている働き方だと思っています。

そこで、マッチング型ベビーシッターとして働くメリットとデメリットについて書きました。
マッチング型のベビーシッターとして働くメリット
- スケジュールを自分で決められる
- 資格がなくても働ける
- 英語、ピアノ、プログラミングなどの需要もある
- 預かる子どもの年齢を自分で決められる
- 子育て経験が生かせる
- 時給が高め(1,500円くらい)
- 大人数保育ではできなかった一人一人に向き合う保育が可能
- 保育園の複雑な人間関係から解放される
- 保護者または子供と相性が合わない場合は依頼が入らないようにスケジュールを組むこともできる
- 保護者の反応が直接分かるのでやりがいを感じられる
- 保護者と顔を合わせながらシッティングの方向性を話し合えるので行き違いが起きにくい
- 副業として働ける
本当にたくさんのメリットがあると思います!
➀スケジュールを自分で決められる
ベビーシッターは仕事をする日を自由に決められたり、予定がある日は仕事を入れないようにして調整しながら働くことが出来ます。
逆に、一日中時間が空いている日は長時間働ける依頼を探すこともできます。
そして、ベビーシッターは資格がなくてもできる仕事です。
柔軟に時間を調整しながら働けるので子育てをしている主婦や副業を探している方には特にお勧めです。
②資格がなくても働ける
ベビーシッターは資格がないと働けないという決まりがありません。
保育関係の資格や、ベビーシッター資格を持っている人もいますが、特に資格を持っていない大学生や主婦の方も働いています。
子育て経験や保育関係資格がない場合は、3、4歳以降の子どもを預かる場合が多いです。
③英語、ピアノ、プログラミングなどの需要もある
例えば主婦や学生で英語が得意な方が、英語を活かしたパートやアルバイトを探しているけれどパートやアルバイトだと求人がないことがあります。
マッチングのベビーシッターに登録しておけば、英語ができるシッターを探している利用者がいた時にすぐに仕事をすることができます。
ピアノ講師、家庭教師、ダンス講師などを探している利用者もいます。
④預かる子どもの年齢を自分で決められる
ベビーシッターは0歳から預かることが多いですが、赤ちゃんのお世話や、小さな子のお世話は大変だと感じる方もいると思います。
ベビーシッターは預かる子どもの年齢を自分で決められるので、例えば小学生以降の子どもだけ預かりたい場合は、そのように登録することが可能です。
⑤子育て経験が活かせる
ベビーシッターは子育て経験が活かせる仕事です。
資格があっても未経験の方より、子育て経験がある方が優遇されることがあります。
⑥時給が高め
パートやアルバイトより時給が高めです。
平均時給は1,500円くらいです。
⑦集団保育ではできなかった一人一人に向き合う保育ができる
保育園などで働いたことがある方は経験があると思いますが、人手が足りていないので園児がケガをしないように見ているだけで精一杯の園も多いです。
そのような苦い経験も、ベビーシッターの仕事では解消されます。
⑧保育園独特の複雑な人間関係から解放される
保育園は人間関係が複雑で殺伐としていることも多く、退職理由の上位に挙がります。
しかし、ベビーシッターは個人で動きますのでそのような悩みから解放されます。
人間関係のストレスから解放されます。
⑨保護者または子供と相性が合わない場合は依頼が入らないようにスケジュールを組むこともできる
保護者だけでなく、子どもとの相性もあります。
本当に相性が合わなかった時にはトラブルの原因になったり、子どものためにも良くないので依頼が入らないようにスケジュールをずらしたり、他の理由などで断るのも自由です。
⑩保護者の反応が直接分かるのでやりがいを感じられる
ベビーシッターは保育の仕方も裁量も自分に任されているのでやりがいがあります。
保護者が帰って来たら一日のシッティング内容を報告するのですが、保護者の喜んでいる表情などを見ると、とてもやりがいを感じます。
⑪保護者と直接シッティングの方向性を話し合えるので行き違いが起きにくい
事前面談や、打ち合わせで普段のお世話の仕方や、普接し方について伺っておくのでベビーシッターが独自の保育観を押し付けることはしません。
基本的にはベビーシッターは保護者が普段お子さんに接しているように接します。
保護者と綿密な打ち合わせをしますので保育の行き違いは起きにくいです。
⑫副業として働ける
ベビーシッターのほとんどが副業として働いています。
保育園や学童保育後のシッティング需要が多いので、本業が終わってからシッターとして働いている方もいます。
マッチング型のベビーシッターとして働くデメリット
- 体調不良などで休まなくてはならない場合に代わりのシッターが見つからなかった時は保護者に迷惑をかけてしまう
- 夕方から夜の依頼が多い
- 収入が多い月と少ない月がある
- 社員ではないので福利厚生がない
①体調不良などで休まなくてはならない場合に代わりのシッターが見つからなかった時は保護者に迷惑をかけてしまう
急な体調不や、都合が悪くなったときに代わりのシッターが見つからないことも多く、保護者に迷惑をかけてしまいます。
マッチングのベビーシッターは交代してくれる方はいないと思っていたほうがいいです。
②夕方から夜の依頼が多い
ベビーシッターの仕事は、昼の依頼も時々ありますが7、8割は夕方から夜にかけての依頼が多いので、昼の仕事を探している方にはあまり向かないかもしれません。
どうしても昼の時間帯にベビーシッターをやりたい場合は、「東京都ベビーシッター利用支援事業」に参加してシッターになることをおすすめします。
この「東京都ベビーシッター利用支援事業」とは保育園に入れなかった待機児童を預かる事業なので、朝から夕方までの時間帯がほとんどです。
仕事もコンスタントに入ることが多いです。
詳しくは、こちらの記事に書きましたので良かったら読んでみてください。

③収入が多い月と少ない月がある
依頼がコンスタントに入るわけではないので、収入にばらつきが出てしまいます。
定期の依頼が入れば収入が安定します。
④社員ではないので福利厚生がない
マッチングのベビーシッターで社員として働いている方はほとんどいません。
したがって、福利厚生はないです。
派遣型のベビーシッターなら社員を採用している会社もあるようです。

終わりに
ベビーシッターは資格がなくても働くことが出来ますので副業やアルバイトでベビーシッターをしている人もたくさんいます。
保育の仕事は続けたいけれど保育施設では働きたくないという方にもベビーシッターはおすすめです。
最近では子どものお世話をするだけでなく、英語、勉強、習い事を教えて欲しいという需要も増えてきました。
ベビーシッターは直接保護者と関わることができますので、保護者の立場や子どもが置かれている状況が見えてきます。
今まで見えなかった様々な家庭の状況が見えてくるので保育に関する視野が広がると思います。