2020.12.14更新
ベビーシッターって最近よく聞けど、知り合いでベビーシッターをしている人もいないし実際に見たこともないという方も多いと思います。
でも実は、最近ではベビーシッターの需要が高まっていて、ベビーシッターを仕事にしている人も増えてきているのです。
これからはさらに注目され、認知度も高まっていく仕事だと思います。
ベビーシッターには利用者が依頼するとシッター会社から派遣される派遣型と、利用者とシッターとが直接やり取りをして依頼が成立するマッチング型があるのをご存知でしょうか。
今回は、ベビーシッターの仕事について書きたいと思います。
派遣型ベビーシッターとマッチング型ベビーシッター
派遣型ベビーシッター
派遣型は、所属する会社の研修を受けてからシッターとして働きます。
使用者からの依頼は会社が引き受けますので、利用者との直接のやり取りはありません。
また、トラブルの相談やシッティング内容の打ち合わせも会社を通して行われます。
会社によっては保護者向けの子育てセミナーなどの企画を用意しているところもあります。
時給は、ベビーシッター会社によって決められていることが多いです。
マッチング型ベビーシッター
保育経験があったり、子育て経験、子どもが好きという理由でベビーシッターをしている方が多いですが、基本的な研修をしているところがほとんどです。
シッティングの依頼や、内容の打ち合わせ、オプション料金のことなどをシッターと利用者が直接やり取りをして決めます。
しかし、ちょっとしたトラブルや、行き違いもベビーシッターと利用者が直接話し合って解決する場合が多いので派遣型より大変な面もあります。
時給は1h/1,500円前後です。(人気のあるシッターは2,000円以上の場合もあります。)
ベビーシッターの仕事の流れ
派遣型⇒利用者からシッター会社に依頼がある⇒シッター会社からシッターに連絡がくる⇒シッター会社とシッターが打ち合わせ⇒シッターと利用者が事前面談をする⇒シッティング
マッチング型⇒利用者から直接シッタに依頼がくる⇒利用者とメールや電話で連絡を取ってから事前に面談をする⇒シッティング
派遣型ベビーシッターの場合は、利用者とシッタ―の間にシッター会社が入るのである程度の確認事項はシッター会社がしてくれますが、マッチング型では利用者とシッターのみで進めるので、事前の面談で子どもの情報や、シッティング内容や細かく確認したほうがいいです。
また、面談時は実際にお子さんと遊び、相性を見てから決めたほうが断然安心です。
なぜなら、初めて会うお子さんは人見知りをすることが多く、一度でもシッターと一緒に遊んだ経験があったほうがいいからです。
そして、シッターとの相性が悪い場合、お子さんが辛い時間を過ごさなければならなくなってしまうからです。
事故の可能性も高まります。
マッチング型での面談での確認事項
※確認事項は登録しているシッター会社によっても若干変わる場合もあります。
シッターとしてお世話する時のポイント
当日は、お子さんの体調確認や引き継ぎをしたあと、玄関で保護者をお見送りします。
ここからがシッティングのスタートです。
- 基本的には子どもが安全に楽しく過ごせるようにお世話することが一番
- 各家庭の子育て方針に従ってお世話する
- 臨機応変に対応する
- 目を離さない
- うつぶせ寝は絶対NG
➀基本的には子どもが安全に楽しく過ごせるようにお世話することが一番
おむつ替えや、食事の補助、トイレトレーニング、寝かしつけなどが通常のお世話になります。
人見知りが激しいお子さんの場合、初めて見るベビーシッターに警戒して泣き続けてしまうこともあります。
その場合はずっと抱っこで過ごすことになってしまう可能性もあります。
ほとんど遊べず泣いていて、抱っこをしながらそのままぐっすり寝てしまい預かり時間が終わってしまったこともありました。
人見知りをする子どもでも、30分位すると泣き止んで一緒に遊ぶことができるようになるときもあります。
保育園に通っているお子さんの中には、最初から人見知りをせずにどんどん話してくるお子さんもいます。
②各家庭の子育て方針に従ってお世話する
ベビーシッターは、家庭の子育て方針に従ってお預かりすることがほとんどですので、お昼寝をしなかったり、食べ物を残した時などには基本的には保護者と同じ対応(教育方針)をします。
③臨機応変に対応する
お子さんは、保護者に見せる顔とベビーシッターに見せる顔が違うことがあるので、事前面談で聞いていた普段のお子さんの性格と違うこともあります。
子どもの表情や言動などから、本当は何を訴えているのかを察してあげることも必要です。
また、臨機応変に対応することで事故を防いだり、スムーズに保育をすることができます。
④目を離さない
食事の補助は年齢に合わせて細かく切って食べさせてあげたり、自分で食べられる子どもの場合は、口に詰め込み過ぎていないか、よく噛んでいるかなどを見て常に目を離さないことが大切です。
保護者によってあまり細かく切らないで食事を用意している場合もありますので、注意が必要です。
湯船で事故がないように見守り、小さな子どもは転倒しやすいので体を支えながら洗ってあげたほうがいいです。
ベビーシッターは、お子さんを見ている時は一人ですので誰かに頼ることが出来ません。
段取りを組んで導線を確保し、お子さんから目を離すことがないようにすることが大切です。
⑤うつぶせ寝は絶対NG
寝かしつけは、途中からではなく最初からうつ伏せ寝を避けて寝かしつけます。
子どもとの接し方に気を付ける
お子さんとの相性が大事
保護者との相性ももちろん大切ですが、一番はお子さんとの相性です。
同じようにお世話をしていても相性が悪いと子どもから拒否をされたり、全然話を聞いてくれないこともあります。
でも、相性が悪いからといって感情をむき出しにして怒ったり、叩いたりすることは絶対にしてはいけないことです。
子どもや赤ちゃんといっても一人一人の気性も性格も違いますが、そのことを念頭に置いて、一人一人の人格を尊重して預かることが本当に大切だと思います。
お子さんとの接し方
子どもと距離が近い状況で一対一でお世話をしますので、子どもの人格を尊重しながら、温かく接することが求められます。
また、ベビーシッターの場合は、保護者の教育方針に従って主観的な保育はあまりしないほうがいいと思います。
もし、接し方で気になることがある場合は、保護者に確認したほうがいいです。
(ベビーシッターの場合は特に)お子さんが楽しく満足して過ごせたかどうかは、直感的に保護者に伝わります。
そして、お子さんの楽しそうな表情は保護者の満足に繋がります。
終わりに
ベビーシッターは、保護者から直接「ありがとう。」や「助かりました。」などの感謝の言葉を聞けるので、とてもやりがいがある仕事です。
また、保育園などで働いた経験のある方は、一人一人にお世話が行き届かなかったり、業務に追われて子どもの話をしっかりと聞く時間がなかった方もいると思います。
ベビーシッターは、子どもにじっくりと関われるので、そうしたモヤモヤした気持ちが払拭され、保育がより楽しくなる仕事だと思います。