2021.2.21更新
保育園の担任と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。
幼稚園や、小学校では1クラスの担任の先生は1人ですが、保育園(特に0歳児~2歳児クラス)では複数の担任で1クラスを受け持ちます。
そして、複数の担任の中にメインの担任が1人います。
保育園ではこのメインの担任のことをリーダー(クラスリーダー)と呼んでいます。
しかし、このリーダーをやりたくないと思っている保育士は多いのではないかと思います。
今回は保育園のリーダーの役割について書きました。
目次
保育士のリーダーの役割が苦手な人は多い
通常、保育園のリーダーは正社員の保育士がやります。
しかし、リーダーをやりたくない方や苦手な方は結構いるようです。
保育園のリーダーの場合、クラスの担任という役割と複数担任のリーダーという2つの意味合いがあります。
このリーダーの役割をこなしていくことが保育園では意外と大変なのです。
保育園のリーダーの大変なところ
- 複数担任の中のリーダーなので子どものことだけを考えるのではなく職員がスムーズに動けるように気遣いや配慮が必要
- リーダー会議や保護者対応などの責任が増えるが書類や、製作物、行事の準備なども、こなさなければならないので全体的に仕事量が増える
- 一年間で子ども達がどのように成長しているか見通しを立て、毎日の保育が充実したものになるように保育を計画する
➀複数担任のリーダーなので子どものことだけを考えるのではなく職員がスムーズに動けるように気遣いや配慮が必要
リーダーは毎日の保育計画を決めて、ほかの保育士をリードしながらスムーズに保育が回るように采配します。
リーダーとはいっても会社の上司ほどの権限は持っていないのに、指示をする立場になるので微妙な立ち位置になります。
また、指示を出す相手が年上の保育士の場合もあります。
保育園で働く職員は、パートや派遣で働いている主婦の保育士が多いからです。
その結果、反発をされたり、育児経験がある保育士から逆に注意をされてしまうこともあります。
しかしそのことで、園長や主任から注意を受けてしまうこともあります。
パートや派遣の保育士の意見を取り入れたり配慮しながらリーダーとしてクラスをまとめなくてはならないので細かい気遣いが必要です。
②書類や、製作物、行事の準備などやることがたくさんある上に、会議や保護者対応などの仕事が増える
リーダーになったからと言って、雑用や製作作業などをやらないということはありません。
保育園は人手が足りないのでリーダーになってもどんな仕事もやります。
その上、会議や保護者の対応という仕事も増えるので業務に追われることになります。
③一年間で子ども達がどのように成長しているか見通しを立て、毎日の保育が充実したものになるように保育を計画する
1年後、子どもにどのように成長してほしいかを考えながら、一人一人に合わせて保育計画を決めます。
年間計画、週案、日案は園長や主任に提出すると修正されて返されることもよくあります。
また、保育計画を複数担任の保育士に周知させることも必要です。
保育園のリーダーでよくあること
リーダーをしているとワンマンに思われる
リーダーをしているとワンマンに思われることがあるので結構気を遣います。
このバランスを取ることで疲れてしまうこともあります。
また、ベテランのリーダーになると本当にワンマンになる保育士もいます。
そのような保育士は、パートや派遣の保育士を強い口調で注意したり、他のクラスの保育士からも恐れられる存在になってしまいます。
リーダーになると園長と後輩保育士の板挟みになって責任が重くなるので、自分のやりやすいように他の保育士に指示してしまう人が出てくるのだと思います。
元々は優しい性格だった方もいると思います。
パートや派遣保育士でもリーダーになることがある
リーダーの保育士が休みの日には、ベテランのパート保育士や派遣保育士がリーダーになったり、当番制で順番にリーダーをする保育園もあります。
また、公立保育園では全員が順番でリーダーの役割をします。
リーダーになると、朝の会(子ども達と職員の前で)、外遊びにするか、室内遊びにするか、遊びの内容など一日の流れを決めることになります。
本来のリーダー(正社員の保育士)はいるのですが、そのリーダーはサブに回ったり、書類の作業などをしています。
分からない時は、本来のリーダーに聞きます。
人間関係が良くない保育園で当番制のリーダーをすると、周りから勝手に格下だと決めつけられたリーダー保育士の指示は聞いてくれないことが多々あります。
仕事なのでこのようなことをしてはいけないのですが、女性が多い保育の職場では人を見て勝手に順位付けをしてくる人がいます。
そして、このような保育園はあまり雰囲気が良くないです。
リーダーは決まった保育士がやったほうが断然クラスが安定すると思います。
保育園ではリーダーをすることが意外と難しい理由
私は、リーダーをやりたくないと思うのはおかしなことではないと思います。
リーダーは保育経験が豊富なことが求められますが、その人の性格、向き不向きも関係します。
保育士のリーダーが向いている方の特徴
➀ためらいなく人に指示が出せる
人に指示を出すことをためらってしまう方は優しい性格なのかもしれませんが、神経が繊細すぎる場合もあります。
自分で仕事を抱えてしまっては保育は回りませんので、ためらいなく指示を出せる方のほうが向いています。
②視野が広く全体を見渡すことができる
一つのことに集中してしまうのではなく、全体を見渡しておおまかな流れを把握できる方はリーダーに向いていると思います。
「木を見て森を見ず」にならないことが大切です。
上記で書いたようなことに当てはまる方は、他の分野でもリーダーの役割に向いていると思います。
以下は、リーダーの役割が苦手な人に起こりがちなパターンです。
苦手と思いながらリーダーをやっている⇒周りの保育士がそれに気づく
⇒格付けをする人がいて格下と位置付けられてしまう⇒人間関係の問題
が起こりやすくなる⇒保育士同士が協力しなくなる⇒子どものケガ、保
護者からのクレームにつながる
上記のようなことは保育園ではよく起こります。
このような悪循環になると本人が一番辛いですが、保育の結果も良くないことにつながる場合が多いです。

どうしても苦手だと思う時には転職も考えたほうがいい
リーダーという役割は向き不向きがあります。
保育園で正社員として働く場合、リーダーは避けられないかもしれません。
どうしても苦手な場合は、リーダーの役割がない職場、リーダーをしなくてもいい働き方もありますので、そのような職場を探してみるのもいいと思います。
病児保育や託児所はリーダーがいなかったりします。
また、保育園によっては複数担任ではなく0歳児~2歳児のクラスを細かく分けて1人担任制度にしているところもあるようです。
リーダーをやりたくないと思っている方は、リーダー業務があるかを必ず確認したほうがいいです。
転職サイトを通さずに直接保育園と面接した場合は、そのような質問に取り合ってもらえず、働き出してからリーダーをやらざるを得ない流れになることもあります。
このようなことが心配な場合は、保育士専門の転職サイトに相談したほうがいいです。
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おすすめの保育士転職サイトの特徴をまとめた記事もありますので良かったら読んでみてください。

終わりに
私は、保育園のリーダーが苦手だから転職することはおかしなことではなく普通のことだと思います。
苦手なことを克服しようと頑張ることも大事ですが、周りの協力が得られないまま放置していると仕事がスムーズに進まず、ケガやクレームにつながることもあります。
また、自分らしくストレスが少ない職場で働くことはお金には代えられない価値があると思うからです。
