2020.12.12更新
「保育補助」ってどんな仕事?
と思っている方もいると思いますが、一言でいえば保育士の補助をする仕事です。
保育補助の求人は、認可保育園、認証保育園、無認可保育園のどの園でもあります。
保育園では、子どもに目が届くように資格のある保育士の配置基準が決められています。
しかしこの基準は必要最低限の人数なので、実際に子どもを見る時には難しいのが現状です。
これを補うために保育士のサポートをするのが保育補助の仕事です。
保育補助の仕事は無資格でもできますし求人もあります。
雇用形態は、パートやアルバイトなどになります。

子育てが一段落して保育士として復職したいけれどもブランクがあって不安という方や、保育士試験の勉強をしながら経験を積んでおきたいという方も保育補助で働いています。
また、資格はないけれど子育て経験を活かして働いている方も多いです。
目次
保育補助の仕事内容について
補助保育の仕事内容や待遇は、勤務先の保育園によって違います。
正社員の保育士と変わらずに子どもと遊んだり、散歩をさせたり、製作をしたりする仕事を任されることもあれば、掃除、おもちゃの消毒、洗濯、片づけなどの子どもと接しない仕事を任されることもあります。
保育園の状況によってその両方を臨機応変に任される場合も多いです。
また、1つのクラスに専属で入ることもあれば、補助が必要なクラス日替わりでサポートで入ることもあります。
乳児クラスの保育補助
乳児クラスの保育補助をする場合、おむつ替えをする頻度はかなりあります。
おむつ替えをした時は、便の状態や回数をチェックするのがポイントです。
ミルクを作ったり哺乳瓶で授乳することもあるので、子育て経験がある方でも忘れていることも多いので復習しておいたほうがいいです。
離乳食期の子どもがたくさんいる場合は、かなり人手が必要ですので保育補助としてサポートに入ることが多いです。
食べ物をこぼしたり食べたがらなかったりする子どもや、途中で泣き出したり寝てしまう子もいるので、おんぶしながら他の子どもに食べさせることもあります。
幼児クラスの保育補助
幼児期クラスの保育補助は、子どもと遊んだり、お散歩に付き添ったり、子どもが製作するのを手伝ったりします。
お散歩は常に手を繋いで道路で飛び出したりしないように注意します。
食事介助はあまりないですがお箸の持ち方を教えたりします。
食べ物がのどに詰まらないように口に詰め込み過ぎていないか、よく噛んでいるか見ることが重要です。
保育補助の楽な面と大変な面
楽な面は担任業務がないこと
基本的に保育補助はクラス担任を受け持つことはありません。
そのため、責任の重いリーダー業務はほぼありません。
事務作業は、日案、月案、年間の指導計画、クラスだよりなどの作成はありませんが、子どもの連絡帳を書くことはあります。
連絡帳はその子に一番多く関わった職員が書いたほうがきちんと書けるからです。
製作の作業は、製作の前準備や壁面製作などを担任の保育士に従って行います。
また、保護者からの相談を受けたり、子どもの様子を保護者に伝えたりなどは担任の保育士がしますので直接対応することはほぼないです。
しかし、保護者から見ると保育士も保育補助も同じ保育者なので、たまたま保護者の近くにいた場合に質問をされて、それに対応することもあります。
大変な面は雑用が多く疎外感を感じること
保育補助は孤独なことが多いです。
雑用的な仕事が多いので子どもに関われる機会が少なかったり、他の職員とのコミュニケーションを取る機会も少ないです。
また、日替わりで補助するクラスが変わる場合、覚えなければならない仕事が増えてしまうこともあります。
孤独や疎外感を感じることでメンタル面で大変だと感じてしまうかもしれません。
あまりに扱いがひどい保育園の場合は早めに転職することをおすすめします。
しかし、保育補助の方がいるおかげで保育がスムーズに回せているのも事実なので必ず必要な仕事だと思います。
保育補助の仕事の勤務時間と給料について
保育補助はパートやアルバイトになるので週3日~週5日など自分の都合に合わせて選ぶことができます。
勤務時間は、午前中だけ、夕方だけ、フルタイムなどがあります。
また、正社員の保育士は土曜日保育で出勤することも多いですが、土曜日は保育する子どもの人数が少ないので保育補助は出勤がない保育園もあります。
時給は900円~1,200円くらいです。
保育補助の特徴
保育補助は、無資格でも実務経験を積めるので将来保育士になりたい方にとっては経験を積めるいい仕事だと思います。
また、保育士試験の勉強をしながら保育補助の仕事をしている方もいます。
保育園によっては、保育補助として働きながら保育士の資格を取得するためのサポートを行っていることもあります。
保育士の資格を持っていても、家庭や子育てとの両立で担任などの責任ある仕事は難しいという場合や負担を避けるために、あえて保育補助の仕事を選ぶ方もいます。
保育補助の仕事は、残業や持ち帰り仕事などはないので主婦が働きやすい仕事です。
保育士転職サイトの「ほいく畑」は無資格の方でも登録できるのでおすすめです。

資格がないと不安な方は「子育て支援員」や「オンラインチャイルドコーチング」の資格もおすすめ
保育士の資格がない方が保育補助や保育関係の仕事を探す時、面接時や、実際の子ども達との接し方に不安がある方もいると思います。
そこでおすすめなのが費用の負担が少なく手軽に取得できる「子育て支援員」と「オンラインチャイルドコーチング」という2つの資格です。
子育て支援員
「子育て支援員」の資格は、自治体の定める講習を受講することで簡単に取ることができます。
保育士の資格と比べると、受講するだけで資格が取得できるのでおすすめです。
研修内容は各自治体によって違います。
東京のように無料で研修を受講できる所もあれば、大阪のように有償の自治体もあります。
※詳しくは各自治体のHPをご確認ください。
オンラインチャイルドコーチング
「オンラインチャイルドコーチング」の資格は、一般社団法人 日本オンライン資格推進機構(JOCP)認定の検定です。
子供の心理を論理的に学ぶことにより、子供が持つ問題を肯定的な態度で解決する手立てを身に付けたり、不登校や引きこもり、いじめなど、現代の子どもが悩む社会的問題についても学べる資格です。
資格取得後は自分の育児に役立てたり、子育ての悩みを持つ人々にアドバイスをする個人アドバイザーとなることもできます。
また、これから保育の仕事をしてみたいと思っている方にもおすすめです。
「オンラインチャイルドコーチング」の資格はJOCPの指定教育機関の「Smart資格」のスマホ専用の講座で受講できます。

子どもは好きだけれど、保育の仕事に対してアピールすることがないという方でも資格を持つことでアピールポイントになります。
また、保育士の資格に興味がある方は取得方法に関する記事もありますので良かったら読んでみてください。

終わりに
保育の職場は人手不足が深刻で、資格を持っていても実際に保育士として働いていない潜在保育士は約7万人です。
保育士は、処遇改善も少しずつ進んでいますがまだ改善されていない問題も多々あります。
保育補助の仕事はパートや派遣での仕事になりますが、正社員の保育士より柔軟に働くことができ、仕事内容も負担が少ないことが多いです。
パートで仕事を探している方は、保育補助という仕事も選択肢の1つに入れてみるのもいいのではないかと思います。