保育園とベビーシッター選び方

マッチング型ベビーシッター利用する時のポイント

2021.02.06更新

ベビーシッターを利用したことがある方はまだ少ないかもしれませんが、最近は急速に需要が伸びています。

また、以前はベビーシッターは利用しづらいというイメージでしたが、利用することに抵抗を感じる方が減ってきているようです。

ベビーシッターには、利用者が依頼するとシッター会社からベビーシッターが派遣される派遣型と、利用者とシッターが直接やり取りをして依頼するマッチング型があります。

派遣型

料金は高めですがシッターの選定は会社が側で行い、依頼内容などもシッター会社がシッターに伝えます。

万が一トラブルがあった場合は会社を通して話し合いが行われます。

マッチング型

料金は安めですがシッターの選定は利用者が行い、依頼内容なども利用者が直接シッターに伝えます。

そのため、きめ細かい要望ができたり融通も利きますが、小さなトラブルや行き違いは利用者とシッターが直接話し合って解決させることが多いです。

私は、マッチング型のベビーシッターになって3年目になりますが、今回はこの経験をもとにマッチング型ベビーシッターを利用する際のポイントについて書きました。

ベビーシッターを利用するにはシッター会社に登録することが必要ですが、すでに登録されていることを前提として書いています。

ねこプリン
ねこプリン
ここでは、マッチング型のベビーシッターを選ぶときに重視するポイントや、注意点などを書きました。

マッチング型ベビーシッターを利用する時のポイント

ポイント➀希望する条件にマッチするシッターを選ぶ

希望する条件にマッチするシッターを選ぶ

➀料金(マッチング型の場合はシッターによって料金が違います)

②預り可能時間

③資格の有無

④病児保育に対応しているか

⑤家からの距離(マッチング型の場合はシッターの交通費も支払うことになります)

⑥英語やピアノ、ダンスなどを教えられる

⑦勉強を教えられる

全ての条件がマッチするシッターはなかなかいませんので、譲れない条件を決めて探すのがポイントです。

もちろん、資格があり保育経験がたくさんあるということは安心材料にはなると思いますが、子どもとの相性と人柄が特に重要だと思います。

ですので、お子さんを預ける前には必ず事前面談をしたほうがいいです。

高い保育技術や知識があることに越したことはないのですが、保育や介護などの職種は、他の職種より虐待やわいせつ行為などがあるのが実情です。

面談時には、資格証や身分証を持参してもらい、コピーを取ることをおすすめします。

ポイント②事前面談する前に聞きたいことと伝えたいことを整理する

面談をする前に、聞くことと伝えることを整理しておいたほうがいいです。

直前になってから考えると、聞いておけば良かったことを後から思い出すことがあるからです。

聞いたほうがいいこと

➀シッティング料金、交通費の確認(マッチング型の場合はシッターの交通費も支払うことになります)

②ベビーシッターシッターになった理由

③保育経験

伝えたほうがいいこと

➀子どものアレルギーの有無、平熱、食べ物の好き嫌いや、性格、好きな遊び

②昼食、おやつ、お風呂の時間、お昼寝する場所とオムツ、体温計の場所

③インターホンが鳴ったときの対応の仕方

④さわってほしくない物、入ってほしくない部屋

⑤緊急連絡先、災害時の避難所

⑥テレビや、動画を見せてもいいか

ポイント③実際の面談時に必ず確認すること

面談時に必ず確認すること

➀保育経験

②シッティング料金、交通費の確認

③子どものアレルギーの有無、平熱

④食事やおやつの時間と場所、オムツ、体温計の場所、お昼寝の時間と場所、お風呂の時間などのお世話に関すること

⑤お風呂に入る場合は、足ふきマット、タオル、下着、パジャマ等の確認(頭を洗う場合は普段どのように洗っているか)

⑥インターホンが鳴ったときの対応の仕方(出なくていい、荷物が届くので出てほしいなど)

⑦保険証等のコピーを置いておく、緊急連絡先の確認、避難場所の確認(避難した時はメモを残してもらう)

⑧緊急時に避難できるように家のカギ(スペアキー)を置いておく(カギを置いておくのは不安かもしれませんが災害などが起きて子どもと避難する時にカギを掛けずに家を出ることになってしまいます)

面談時は、子どもの話を色々聞いてもらいたい気持ちになると思います。

でも、必要事項の確認が終わって雑談をする時間があったら、ベビーシッターになった理由や、子どもが泣いている時にどうやって対応しているかなどを聞いて、そのシッターの性格や趣向をさりげなく聞いてみたほうがいいです。

その後は、子どもと一緒に遊んでもらい、子どもとの相性も確認してください。

厚生労働省が出したベビーシッターと保護者の間で確認しておくべきことの10か条について

最近、ベビーシッターによるわいせつ事件があったことにより厚生労働省からベビーシッターと保護者の間で確認しておくべきことの具体的内容10か条が出されました。

その内容が以下の10か条です。

①まずは情報収集を
②事前に面接を
③事業者名、氏名、住所、連絡先の確認を
④保育場所の確認を
⑤資格や研修受講状況の確認を
⑥保険の確認を
⑦預けている間もチェックを
⑧緊急時における対応を
⑨子どもの様子の確認を
⑩不満や疑問は率直に

出典 ベビーシッターなどを利用する時の留意点(厚生労働省 令和2年6月改訂)

シッティング当日 子どもを預けて外出するときのポイントと注意点

シッティング当日は、事前面談の時のように時間の余裕がないかもしれませんが、要点だけでも再度確認をしたほうがいいです。

それでも家に子どもとベビーシッターを2人だけにして外出することは不安もありますし、盗難なども心配される方もいると思います。

そこで、出かける直前に気になる注意点やポイントを書きました。

・貴重品や見られたくないものなどは、カギのかかるケースにしまう

・カギのかかるケースがない場合は、入ってはいけない部屋を作ってその部屋に置いておく

・心配な時は防犯カメラを録画する(このことはシッターに知らせたほうがいいです)

・家のカギは置いておく(カギを置いておくのは不安かもしれませんが災害などが起きて子どもと避難する時にカギを掛けずに家を出ることになってしまいます)

・子どもがぐずったり、わがままを言った時(もっとおかしが食べたい、動画が観たいなど)の対応方法(普段どうしているか)を共有しておく

・シッティングに必要な物はあらかじめ用意しておき、引き出し等は開けないように伝える

子ども、保護者、ベビーシッターそれぞれの関係を風通し良くしておいたほうがいいです。

帰宅後はシッターにシッティングの様子を聞きながらお子さんの様子を観察する

帰宅したら、どのようなスケジュールで、どんなふうに過ごしたか、食事量、排便はあったかなどを確認します。

そして、帰宅後はお子さんをよく観察することが大切です。

また、シッターが帰った後にお子さんが暗い表情をしていたり、悲しそうに何か訴えてくるようだったらきちんと話を聞いてあげてください。

問題に気付く手掛かりになります。

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終わりに

ベビーシッターは便利なサービスですが、子どもを預けるだけでも不安なのに自宅に呼ばなければならないという精神的負担もともないます。

そのため、たくさんのシッターと面談をしてから選ぶ方もいるようです。

お子さんとの相性が良く人柄の良いシッターに縁すれば、お子さんは楽しい時間を過ごすことができますし、成長にもつながると思います。